スズキ ハスラー もりだくさん その2。
今回は丸々1台、ミュートネス(静音化)加工のご紹介です。
まずは内装を全部バラシます。
天井の加工から。
鉄板の響きを止める材質をカットして貼り付けます。
これが、こう。
この段階で「カン!カン!」が「ごん。ごん。」と鈍い音になります。
しかしこのままでは、その鈍い音が車室内へ侵入するので、それを防ぎます。
ボンネット用ののり付き遮音、遮熱材を「スキマなく」貼り付けます。
この材料は軽くて遮熱も兼ねているので、音の侵入と同時に熱の侵入も防ぎますので、天井にも最適です。
次にフロア。
こちらも先に響きを抑える材料を貼り付けて、その上にスポンジとゴム質系の遮音材を「スキマなく」敷き詰めます。
「スキマなく」敷き詰めることが重要で、リヤシートしたの立ち上がり部分とトランクフロア部分は、立体的になるように材料の切り出しも複雑になります。
防水テープでスキマを目止めして、きっちりと貼り付け、敷き詰めます。
あとはドア4枚、リヤゲート、リヤクォーターパネル、垂直面部分は天井に貼りつけたものと同じ、ボンネット用の材料を貼り付けます。
こちらもなるべく「スキマなく」施工するために一枚材料にて施工します。
上にも書いた通り、軽量、のり付きなので経年変化で落ちてくるリスクはかなり減ります。
各部分丁寧に「スキマなく」施工しないと、音がスキマから侵入すます。
空気の出入りがあると、鼓膜を押したり引いたりして音が聞こえてくるので、車外からの空気の出入りを防ぐイメージで施工します。
ただ、「スキマなく」と言いながら、ダッシュ、インパネの裏側は何も施工していません。
そこにはエアコン吹き出し口の切り替えをするリンクや歯車があったり、運転席にはブレーキやアクセルがあるので、噛みこみが発生すると危険です。
ガラス面ももちろん施工できません。
また、忘れていけないのは「整備性を悪くしない。」ことも重要ポイントです。
「整備性を悪くしない。」ように、ドアの施工も内張側に貼りつけています。
これらの点に注意しながら、丁寧にスキマを防ぐことでかなり静かになり、納車後にオーナー様から「めっちゃ静かで快適です。」「隣に乗せた人に[最近の軽自動車は静かだね。]て言われました。」、静かだと言われている、とあるセダンに乗っている友人から「オレの車より静かかも?」と、かなり好評価のレビューをいただきました。
ありがとうございました。
その3へと続きます。