10月27日(金)、東京ビッグサイトで開催されている「東京モーターショー2017」に行ってきました。
まずは2003年以降、今回で8回連続出展になるソニックデザインブースへご挨拶。
ブース内には「SonicPLUS THE CREST」が装着されたメルセデス・ベンツS560 4MATIC longを試聴可能な状態で展示。純正オーディオのスピーカーのみを交換しているだけですが、「ここまでなるか!」という音が再生されていました。
担当者に話を伺うと「エンクロージャーの設計はもちろん専用ですが、エンクロージャー内の吸音材の材質と量、そして最終的に表面の塗装の材質で音質をチューニングしています。」ということでした。アルミダイキャスト、モノブロック(継ぎ目のないワンピース)構造というこれ以上にない構造の頑丈なエンクロージャーでさえ、表面の塗装一つまでこだわり抜く技術と情熱。車載用のスピーカーでは、私の知る限りこのメーカーだけのような気がします。
※私個人の主観です。ほかを知らないだけかもしれません・・・。
それと当店でもご好評を頂いております車種別専用設計スピーカー「ソニックプラス」に、一部車種にすでに展開されている「トップモデル」のラインナップが拡充されるようです。
最後にもう一つ、今回発表になったコンセプトモデル。各写真の一番奥が従来品で、その手前のマグネット部分を取り払ったような形状の「超薄型」スピーカーユニット。
近年は今回のメーカーデモカーにもなっているメルセデスベンツや、BMWでは今までのような16㎝クラスのスピーカーがドアに装着されていない車両が増えています。
ドアには低中音域以上を受け持つ小口径スピーカー、それ以外の低音域を補う低音再生用のスピーカーがメルセデスではフロアー前端のフロアー下に埋め込み、BMWではシート下に装着されているレイアウトになっています。
今後、「これまで以上にそのな流れが進むのでは?」ということで、今回のコンセプトモデルの発表となったようです。
小口径ユニットの奥行きを極限まで薄くすることで、今まではドアマウントが常識、定位置だったスピーカーの装着位置も、自動車メーカーにおける開発段階でインテリアデザインの設計の自由度も広がり、奥行きを抑えることでダッシュ上に多数のスピーカーを配置し、バーチャルサラウンドも実現できそうですし、もしかすると乗員に対し、正対してスピーカーを配置することも夢ではないような気がします。いずれもエンクロージャーに収まった状態で。
今までのような、ドアに装着されるスピーカーは、乗員に対してほぼ直角になり、音質的にはお世辞にもいい配置状態ではなく、音響制御もレスポンスがよくありません。
ホームオーディオで言うと、スピーカーを真横に向けて配置するようなものです。
まだまだ先の事でしょうが、この「根本的な問題を解決できてしまう日が来るのかも?」と妄想させてしまうコンセプトモデルでした。
ちなみに展示している品物は、コンセプトモデルと言えど模型ではなく、しっかりと音の出る状態で、技術的にはできあがっているようです。
その2、「展示車両編」に続きます。