発売間もない新型アコードハイブリッドは、お隣の福井県から、ナンバー装着前にディーラーさんより、直接のご入庫です。
装着システムは、ソニックデザインDigicore808iをはじめとした、ハイエンド フルシステムになります。(大きなシステムで、書きどころ満載なので、長いです。)
まずはフロントスピーカーのご紹介から。インナー取り付けで装着させて頂きましたが、ドアパネル内部に音波が廻らないように、スポンジでガイドを作り、装着します。
合わせて、純正グリル内部の加工もさせて頂きます。
正面から見ると何てことのないハニカム状の補強部分ですが、カーオーディオでは、ドアスピーカーは正面から音を聴くことはできませんので、耳との位置関係の角度からだと、この数ミリの高さの補強が、まるで蓋の様に音の進路を妨げます。特にD52Nは、フルレンジコンセプトでトゥイーターを装着せずに超高域までをカバーして鳴らしますので、音質に大きく影響を及ぼします。
そこで、この数ミリの補強を1本1本、根気強く地道にカットします。文章にすると一瞬ですが、この作業でかなりの時間を費やします。
作業効率は決して良くはありませんが、これだけの事でシステムの仕上がりに絶大な差が生じますので、重要な作業です。その加工も、内張りを元に戻せば、全くわかりません。
そして、このシステムの「核(CORE)」であるDigicore808iは、セダン車の定位置、トランク内リヤトレイに吊り下げて装着です。センターにボックスを吊り下げて装着させて頂き、下から覗くとBEWITH製の安定化電源、A-50Aが静かに自己主張しています。その隣に見える黒い円筒形の物が、サブウーファー兼、リヤスピーカーの UNIT-N70N。
反対側も下から覗くと、同じく黒い円筒形のアルミダイキャスト製エンクロージャーが見えています。合わせて、室内のリヤトレイにトゥイーターを装着させて頂き、<サブウーファー↔リヤスピーカー>の切り替えが、単純なスイッチ操作で切り替え可能です。その切り替えスイッチと、Digicore808iのハードキーは、この位置に装着。4つのスイッチのうち、3つのスイッチでプリセット(メモリー)の切り替えが出来るように結線し、今回は合計で6種類のプリセットの切り替えが可能です。
残りのスイッチは、AppleのAirPlayシステムの起動用のスイッチです。AirPlayを使えば、iphoneやipod内の動画がワイヤレスで試聴可能です。
また、ミラーリング機能も使えますので、環境が整えば、YouTubeの試聴も可能です。
車内で、ipod用のケーブルの接続が煩わしかったり、接続されていないケーブルがだらしなくて、困った経験のある方もたくさんいらっしゃると思いますが、そのストレスから解放されます。
オーナー様には、いろいろと新しいご提案を受け入れて頂いたり、逆に今後に生きてくるようなリクエストもたくさん頂きました。
一人の時は、Digicore808i本来の高音質で音楽を楽しみ、遠方からのお客様を招き入れる時には、トランクへの荷物の積載にも悩まされる事無く、4スピーカーシステムでエンターテイメントで楽しんで頂く。カーオーディオの装着することにより、生活やお仕事でのお車の役割が大きく変わります。
もちろん、音質「のみ」こだわり抜き、物量投資とクォリティの高い加工技術で加工するカーオーディオもアリですが、このように、多面的に活躍できるカーオーディオもアリだと思い、この1台を造らせて頂きました。
オーナー様と「共に造り上げて行くカーオーディオ。」これから乗られるお車への思いも1段階上がったようで、一安心です。
ありがとうございました。