NEWプリウス(50系)に、ソニックデザイン カーオーディオシステム一式の取り付けをさせて頂きました。
お隣の福井県からお越しのお客様は、車輌入れ会に伴い、オーディオもシステムアップしようと検討されているときに、当店のデモカーを試聴し気に入って頂け、「同じシステムにするとおいくらですか?」という事で、デモカーと同じシステムの装着をご決断頂きました。
先ずはフロントスピーカー。
ソニックデザイン、スーパーフルレンジ思想のスピーカーモジュール「D52N」。
トゥイーターレスのこのモデルでは、ヴォーカル帯域よりも上の帯域にクロスオーバーポイントが存在しないため、「らしさ」を決定する倍音成分の帯域に位相ずれが起こりえませんので、「らしさ」がより自然に再現され、立体感のある心地良い音が空間に広がります。
もっと単純な話、自然界にはクロスオーバーポイントと言うモノがありません。それならば、「スピーカーにもそれはない方がいいでしょう。」と言う事です。
それで、自然界に近い状況で再生されれば、自然な感じになります。
また、デッドニング不要のソニックデザインスピーカーは、50系プリウス、ドア内のエアバッグ圧力センサーへの影響も無く、安心して装着して頂く事が可能です。
プレミアムラインスピーカー装着時には、オリジナルのインナーバッフルボードを介して装着します。
非常に堅くて密度の高い耐水性ロシアンバーチ材を切り出し、たっぷりとFRP樹脂を塗布し、一晩置いて完全硬化させます。裏面にブチルゴムを貼り付け、鉄板への振動を和らげます。雨水や水滴の攻撃の受けやすい所、小口(切り口)には、さらにアルミテープを貼り付け、耐水性を高めます。ドアのスピーカー装着位置にも、防水性の高いスポンジ状のテープを貼り付けて漏水を防ぎ、バッフルボードを固定し、スピーカーの取付けリング部分にも同じように漏水対策を施し、スピーカ-モジュールを装着します。画像ではすでに貼り付けられておりますが、内張り内部への音波が廻り込まないようにスポンジテープでガイドを作り、内張りを装着して、作業完了です。
さすがに52㍉スピーカーでは低音のレンジが不足しますので、シート下にサブウーファーを設置させて頂きました。設置したサブウーファーは77㍉スピーカーユニットを装着したスーパーバスモジュール「B80N」。
アルミダイキャスト、モノブロック(継ぎ目の無い完全一体形成)構造のエンクロージャーに収められたスピーカーユニットは、77㍉口径のユニットが1つだけ。
どうあがいてもコレを超えるエンクロージャーを制作する事は不可能で、スピーカユニットがそのエンクロージャーに収められて初めて出来る仕事量が尋常では無く、発売当初「聴いた事の無い低音」が再生された時は、驚く事しか出来ませんでした。
そのスーパーバスモジュールを両方のシート下に配置し、重低音帯域からの全体域をステレオで再生し、フロントドア「D52N」+シート下「B80N」=「変則的なレイアウトのフロント2Wayステレオシステム」の完成です。
ココでも単純な話、「全帯域が2ch で録音された音は、全帯域2chで再生しましょう。」と言う事で、「低音だけモノラル(1ch)でイイですよ。」の方が不自然です。
これらのスピーカーを鳴らすのは8chアンプ内蔵のデジタルプロセッサー「Digicore808i」。
今回のシステムでは、2ch余っており、将来的にリヤスピーカーの装着も可能です。
コンパクトなボディはコピー用紙と同じA4サイズで、重量もカタログ値4kgと超軽量。
そのコンパクトなDigicore808iは、ラゲッジ床下のデッドスペースにキレイに収まります。純正の床のボードを乗せれば、純正状態を保っています。
最小限のスペースに、最小限の重量増で装着出来るハイエンドシステムは、荷物の積載や燃費への影響も最小限。
「主役はクルマ。」
カーオーディオは主役を引き立てる名脇役になる事が出来ればと思います。
ありがとうございました。