2023.5.28

NEWスピーカー。TBM-77Ji

ソニックデザインから新しいスピーカーが発売されました。

カジュアルライン ハイグレードモデル「TBM-77Ji」

早速店頭展示台で鳴らしてみました。

このスピーカー、ツイーターの無いフルレンジモデル。

ソニックデザイン創業当時からの「オールインコンセプト」の最新進化バージョン。

プレスリリースによると33Hz~20000Hzの再生が可能で、実際鳴らして比べてみると低音にトルク感が感じられ、ヴォーカル帯域以上では特徴的ななり方が一切感じられません。

自然ななり方ですんなりと音が耳に届きます。

2Way以上のマルチウェイでは「絶対」出てくれない音です。

すごくイイです。

2002年発売の「SYSTEM77」シリーズではツイーターまでも16㎝ドアスピーカーの位置に納めて「(ほぼ)点音源」を実現し、2011年発売の「D52」シリーズではヴ―カル帯域以上にX-OVERが存在しないフロントフルレンジコンセプトで「高性能な再生機器(スピーカー)」から、自然な音に近づけた「再現装置」になったように感じました。

ただ、D52シリーズでは52㍉という超小口径ユニットであるがゆえに、低音域にはサブウーファーが必須という前提条件がありました。

今回、カジュアルラインという普及帯モデルでありながら、77㍉ドライバーを新開発。近年すごいスピードで進化しているソニックデザインのエンクロージャーBOXの技術の中で主流の「Gチューナー」型バスレフポート。

この渦巻き形状でポートの長さが飛躍的に長くすることに成功しています。

エンクロージャーを裏返すと、チョットだけ見えます。

更に今回はポートの出口形状にもかなりの工夫?新技術?が搭載されています。

超ロング、細いポートで重低音域を狙って設計され、そのポートに十分な仕事をさせるための77㍉口径ワイドレンジドライバー新開発、ポートの空気の流速が上がることで出てくる弊害を抑え込むためのポート出口形状。

これらの新開発技術は、スペースの最小化と再生帯域の広帯域化の相反することを解決するための技術で、それが今回の製品の寸法に表れています。

スピーカー取り付け部分の小さなスペース(空間)に納めるために極限まで全体容量を小さくし、奥行き寸法が36㍉、取付穴口径も140㍉に抑え込まれています。

メジャーブランドのスピーカーで奥行き36㍉という寸法はかなり見つかりにくいと思います。

取付穴寸法、従来のカジュアルラインスピーカーでは148㍉で16㎝スピーカー搭載車では「ほぼ」取り付け可能な直径でした。

今回8㍉小さくなってます。

「8㍉」。

この8㍉は小さな寸法ですが、この「たった」8㍉ですが取付穴を拡大せずに無加工で取付できる車種が「メチャクチャ」増えると思います。

「8㍉」。

メチャクチャ大きな「8㍉」です。

確認が必要ですが、近年のVW系車種も無加工取付できると思います。

「ツイーターの無いスピーカー」、「デッドニングが不要」という一般的なカーオーディオスピーカーとは真逆のスピーカー。

価格は¥117,000-(税込み)と、メジャーな国産ブランドの高級価格帯にも分類されるような価格ではありますが、詰め込まれた技術、生産コストなどを想像すると、この価格での発売は奇跡だと思います。

ソニックデザインスピーカーは耐久性も抜群に高く、他のメーカーで比較になる商品はほぼないといってもいいくらい長持ちします。

※15年以上前のスピーカーがいまだに現役です。

僕は販売する側ではありますが、クルマ好きのカーオーディオユーザーでもり「買う側」のコスト感「コスパ」も忘れないようにしています。

そのうえでこのスピーカーは「コスパ最高」です。

ホームオーディオではありえない空間の制約、もっと言うと劣悪で最悪な空間と場所しか与えられていない、車室内の空間であるがゆえに進化してきたエンクロージャー技術。

現状考えられるエンクロージャー技術で、総合的に完璧だと思います。

カーオーディオメーカーでここまでエンクロージャーBOXに時間と開発コストをかけているメーカーは僕は知りません。

このスピーカーの発売で、今後のラインナップの拡充に期待値がグンと上がりました。

楽しみでしかたありません。

画像、黒くて少なくてスイマセン。

文章長くなってスイマセン。※まだ足りません。

このスピーカーに対する熱量と解釈しもらえるとうれしいです。

ありがとうございました。

コメントは停止中です。